セト日記

イヌイットアートに非常に心惹かれる、とはずっと思っていたのですが、イヌイットの版画が、ついこの50年ほどの間に日本の影響で発展してきたという歴史を知りませんでした。

50年ほど前に政府の職員がカナダから来日し、平塚運一氏に版画を学び、その後その技術をカナダで広め、独自のイヌイットの文化と相まって発展したそう。

カナダ大使館でおこなわれている展覧会『旅する版画　イヌイットの版画のはじまりと日本』では、イヌイットに影響を与えた日本の版画と、日本の版画の影響を目の当たりにできるイヌイットの版画、その後の進化したイヌイットの作品、すべてをわかりやすく見ることができます。

確かに日本の技術、影響が如実に現れているのだけど、そこから学んで見事に自分たちのものに昇華したイヌイットの作品がすばらしくて、感動的でした。

今の日本とは違って（今のイヌイットもずいぶん変わったようだが）、厳しい自然と隣り合わせだからこそ見える自然の見え方。生き物の見方、つき合い方。はっとする。でも、海を渡って旅をした版画。遠く離れていても魂の奥深くで共鳴する同じ血を感じます。だってイヌイットと日本人は本当に同じ顔をしているのだもの。

今もイヌイット版画には、和紙が輸入されて使われているそうです。（なおよ）

7日から鎌倉ショップにて、はじめてのセールを開催しています。2日間ですでにたくさんのお客様にいらしていただき、うれしい限りです。

むか〜しのいきものを大切につけてきてくださる方多数で、なつかしいセールのいきものたちに、「あ、こんなのいたいた！」と一緒に盛り上がったり、11年間の重みを感じています。

古い製品たちを見ると、変わっていないようで11年分の変化があり、気恥ずかしいような製品もあるのですが、若いなりの勢いやこわいものなしのおもしろさもあったりして、ずいぶん大人になってしまった今と比較して、背筋を正す気持ちになります。その分今の製品を見ると、ずいぶんとまとまってきた、クオリティが良くなってると、自分たちでも思えて、もっともっと進化したいと思いました。

なんだかセールをしたことで、自分たちでもすすっと前に進めたような、良い気持ちで新年をスタートできました。まだまだ里親を待っている昔のコもいますが、いなくなり次第終了となりそうなので、この機会にぜひ鎌倉ショップへお立ち寄りください（定番の現行種もいます）。（なおよ）

明日から鎌倉直営店にてSample Sale が始まります。ウチでは家族総動員で準備中（ウチノコも）。

九印、9brand、Seto、長いこと地層深くに眠っていたあんなもの、こんなものが、出てくる出てくる。でも懐かしさに浸っている場合ではない！どんどんディスプレイしなくては。八幡宮もまだまだ初詣客でにぎわっています。新春の鎌倉、ぜひお越し下さいね。（けいた）

ちょっと前の写真ですが。冬のはじめのトンボさん。実家のヨコの小金井公園で撮影させてもらいました。

冬の武蔵野の空とトンボはよく合います。ぼくはこの羽の模様が大好きです。秩序と無秩序との間、整然と混沌の間。そんな美しさがあります。そして最近こんな自然の配列ばかりが気になってドローイングをしています。まとまってテキスタイルなんかできたらいいなあ。（けいた）

クリスマスも一段落。部屋の温度は...8℃。ブルブル。なんだか寒くてさみしい気持ちでいたら、めずらしい来訪者。

こんな寒さでもがんばって生きてるんだなあ。その薄みどりの姿は、冬らしくなく、とても美しいですねえ。まるで数ヶ月後の春の到来を予言してるよう。ウスバカゲロウってなんだか、妖精みたい。（けいた）